一般歯科
天然歯を残す痛くない治療を追求
昨今では医療技術や治療器具の進歩によって、極限まで痛くない虫歯治療が可能となっています。虫歯を放置しても自然治癒は期待できませんので、やはりお早めに歯医者さんをご受診いただくことが大切です。
当院では、痛くない歯科治療のアイデアだけでなく、患者さまの天然歯をお守りする保存治療も追求しています。患者さまの立場に立った治療を行ないますので、どうぞお気軽にご相談ください。
できるだけ削らない治療とは?
天然の歯を削らないで残すということは、削る際の痛みの発生を抑えると共に、大切な患者さまの天然財産をお守りすることを意味します。削ってしまった歯は被せ物などで補うことができますが、削った箇所は二度と元に戻ることはありません。このため、できるだけ削らないという配慮の中で治療をすることが大切になってきます。当院の削らない治療について5つのアイデアをご紹介します。
マイクロスコープで最小限度の削りを実現
マイクロスコープを使用して治療を施す場合、肉眼と比較して約40倍に患部を拡大することができます。
はっきりと患部が見えるということは、虫歯治療の際に削らざるを得ない箇所を最小限度に抑えられることを意味します。
削りすぎを防止するという意味で、マイクロスコープは非常に大きな役割を果たしています。
超極細ドリルの使用で不要な削りをカット
虫歯治療で使用するドリルの太さによっても「不必要な削り」が生じる可能性があります。当院は歯科治療で使用できる「超極細ドリル」を導入していますので、狙った範囲だけに必要な削りを実現できます。歯科医師のスキルと最新の医療器具により、患者さまの天然歯を極力削らない処置が可能となるのです。
う蝕検知液&スプーンエキスカベーター
当院では、虫歯菌の侵食範囲と健康な天然歯の境目を正確にとらえるため、「う蝕検知液」という感染部位を染め上げる特殊な検査液を使用しています。感染箇所が赤く染めあがりますので、削るべき部位を容易に特定することが可能となります。
また、スプーンエキスカベーターという専用の器具を用い、虫歯菌に感染した歯の中の組織(軟化象牙質)のみを適切に掻き出すことで、虫歯菌に侵された箇所のみに手を加えるという処置が可能となります。
削る範囲を少なく抑える詰め物(コンポジットレジン)
コンポジットレジンとは、白色のプラスチック樹脂が使用された詰め物です。従来までの銀歯と呼ばれる詰め物は、虫歯治療で削った後に被せ物がうまく密着するように、虫歯感染部位以上に健康な歯質を削る必要がありました。
こちらのコンポジットレジンを使用すれば、良適合を目指す際にも削る範囲が少なくて済み、見た目も天然歯に近い色味で大きなメリットを得られます。保険診療内の治療でご選択できますので、非常にオススメできるものとなっています。
できる限り抜かない治療とは?
重度虫歯の治療では、時に抜歯せざるを得ないと告知されるケースも少なくありません。これは歯の内部にある神経を切除したあと、その歯を維持しておくことが困難だと判断されるためです。当院はこのようなケースにおきましても、最後まで天然歯を残すことを諦めない処置を講じます。また虫歯以外の治療においても、高度な治療技術と最先端の治療法を駆使し、患者さまの天然歯を抜かずに守る処置を模索します。他院で抜歯しかないと告知された場合でも、諦めずに当院までご相談ください。こちらで当院の抜かない治療をご紹介します。
重度虫歯に対する精密な根管治療
歯の内部にはそれぞれ神経が通っている管があり、重度虫歯の際にはこの部分の治療を施します。神経を切除した後の通り道「根管」に対して滅菌処置を施し、無菌化状態で根管を封鎖するのが根管治療と呼ばれるものです。
根管は非常に細く枝分かれした組織ですので、治療には高度な技術力を要します。処置が不完全な場合は虫歯感染が再発し、その後は抜歯という道を辿ってしまうのが一般的です。当院ははっきりと見える「歯科用顕微鏡」と「高度な治療技術」の両輪によって精密な根管治療を実現し、重度虫歯患者さまの抜歯リスクを低減させています。
重度歯周病に対する粘り強い処置
抜歯原因の第一位となっているのが歯周病です。歯周病が進行すると歯と歯茎の間の溝(歯周ポケット)が深くなり、歯の根元部分にまでびっしりと歯石がこびりつきます。
重度の歯周病患者さまの場合は、歯を支える骨が溶けてしまうこともあり、歯周病の進行とともに歯が抜け落ちやすい状態に陥ります。このようなお口環境に対して歯を残すという処置は容易なものではありませんが、当院は「歯周組織再生療法」などを取り入れ、骨を回復させる処置を講じながら極限まで天然歯を守り抜きます。
予防歯科「定期検診」への呼びかけ
お口環境を健康な状態で維持できていれば、通常「歯を抜く」という処置は必要ありません。当院は各患者さまの診察や治療に際して、積極的に予防歯科の価値をお伝えし、主体的に定期検診をお受けいただけるようにご案内しています。
痛くなってから歯医者さんに来るのではなく、痛くなる前にお越しいただければ、お口環境のスペシャリスト「歯科衛生士」が皆さまのお口環境を適切にケアさせていただきます。歯のクリーニングという処置を施すことで歯垢や歯石は一掃され、いつまでもご自分の歯で噛めるという快適な生活が続いていきます。
小児歯科
歯医者さん嫌いを作らないことの重要性
お子さまと歯医者さんの接点は、何より「強制されるもの」であってはいけません。お子さまが歯医者さん嫌いになってしまうと、その子は歯医者さんと距離を置いた人生を歩んでしまいます。
歯はお口環境そのものの問題というだけではなく、栄養の吸収や心身機能のバランスにも大きな影響を与えます。幼い頃に形成された歯医者さんのイメージがその子の人生に大きな影響を与えますので、当院はお子さまが快適に歯医者さんを利用できるように様々な配慮を行なっています。
無痛治療の追求
治療が痛くないことは、お子さまを歯医者さん嫌いにさせないための必須条件です。やっと歯医者さんに慣れてきた頃に、痛くないと聞かされていた治療が実際は痛かったということになってしまっては、「もう騙されたくない…」という心理が働いてしまいます。100%痛みがない処置をお約束することまではできませんが、極限まで痛みを感じさせない配慮と処置を講じますので、どうぞご安心して当院をご利用ください。
同席治療でお子さまの安心感をサポート
お子さまが歯の治療をお受けいただく際は、親御さまにもご同席していただけるようにしています。これはお子さまに心理的な安心感をもたらすと共に、親御さまがお子さまのお口環境を正しく把握できるという効果を狙ったものです。
親御さまがお子さまのお口環境に敏感になれれば、ご家庭内でのブラッシング習慣にもプラスの効果が生まれます。お口の中を健康に保つことが習慣付いていき、ひどくなる前の治療にも主体的になれる可能性が広がります。
早い時期の生涯的なお口環境づくり
矯正治療の前工程のようなもので、お子さまの乳歯が永久歯へ生え替わる時期に行なう顎骨や噛み合わせの調整を「咬合誘導(こうごうゆうどう)」と呼びます。
永久歯は生涯使い続けることが前提となった歯ですので、生え変わりのタイミングに噛み合わせを適切な方向に調整しておけば、歯並びも整いやすく、生涯的にお口環境の健康を維持しやすくなります。
また顎骨が未発達なために口呼吸になってしまうようなリスクも抑えられ、情緒面での安定化にも寄与します。このようなことで、当院ではお子さまの診察や治療に際して、状況に合わせて「咬合誘導」をご案内し、お子さまのお口環境を早めに整えていくことをオススメしています。
大人の歯と子供の歯は「抵抗力」が異なります
お子さまの歯や骨、体の各組織は常に発育の過程にあり、大人と比べて身体の免疫力自体が低いという特徴もあります。お子さまによく見られる「みそっ歯」と呼ばれるような症状は、このような免疫力や抵抗力の差を一つの要因として発生するものです。当院はお子さまの歯の抵抗力の低さを踏まえて、次のような対策をオススメし、弱い抵抗力を補えるように配慮しています。
- TBI(歯磨き指導)…プロフェッショナルな視点での正しい歯磨き指導
- シーラント填塞…奥歯の細かな溝を埋めて虫歯リスクを低減する処置
- 高濃度フッ素塗布…歯のエナメル質補強によって歯質を強化する処置